bunkoのブログ

黄昏ナースのばーばな日々

夫の涙とじーじ😢✨

「やっと家に帰れるなぁ。」


ショートスティ先にお迎えに行った

主人を見て

じーじの第一声。


嬉しそうに

車に乗り込んだじーじ。


そのまま有料老人ホームに

向かうことは

まだ話していなかった😢


車の中で

ショートスティの事を聞いても

覚えていないというじーじ。


だけど

自宅を通り過ぎると

「あれ?降りないの?」って

じーじ、家が分かったのかなぁ?


主人は

運転しながら

しきりに鼻をすすっている。


「お父さん、足が弱くなって転ぶといけないからリハビリやってくれる所に行くよ。」


「どこか行くの?」


じーじが聞いてくる。


「家にいると転んで危ないから

体操してくれる所に行くよ。」


もう

それだけ言うのが精一杯。


急に入所先が決まって

今日、じーじは有料老人ホームに入所しました。


認知症と難聴とは言え

ちゃんと説明するべきだったけど

嫌がるじーじの様子を見るのは辛くて

騙し騙しの入所になってしまいました。


数日前は

ばーばが泣きながら

親戚と電話していたって

嫁が心配してくれていたように


後ろ髪を引かれて一番辛いのは

ばーばなんだろうなぁと思う。


施設の職員のひとに支えられて

ホールに入って行く時


「ここにずっといるんだな。」って

言ったじーじ。


その言葉が突き刺さって

手続きの説明が耳に入ってこなかった。


家で待つばーばには


「いい所だったよ。

皆さん親切だったよ。

直ぐに他のお年寄りがじーじに話しかけていたよ。

お風呂にも入れてくれるよ。

お部屋もきれいだったよ。」


などなど

一気に報告した。


ばーばは


「良かったやぁ

良かったやぁ」


って

ホッとした様子。


早くコロナが終息してくれたらなぁ。


その時が来たら

たくさん面会に行こう。


時々家に連れて帰ろう。


それまでは

お菓子の差し入れは大丈夫だって聞いたから

甘いものを届けよう。