bunkoのブログ

黄昏ナースのばーばな日々

良心の呵責✨

連日テレビで物議を呼んでいる

日大アメフト部の会見。


あの偉い人たちには

良心の呵責という言葉は無いのか。


確かに

世の中は「ピュアな」気持ちだけでは

到底生きていけないのもわかる。


しかし

あの偉い人たちは

「人として」において

あの若者の足元にも及ばない。

社会的な地位や立場じゃなくて


「人として」。


どこにでも

社会的立場や収入の差?で

対応を変える人がいる。


ずっと若い頃

子育てがひと段落して復帰した

皮膚科外来で

忘れられない患者さんがおられた。



その患者さんはYさん。70代男性


メラノーマ。


進行の早い皮膚癌で

余命わずか。


山奥で

猟師をやっていて

尋常小学校卒業。


その頃

某トップレベルの医大卒の

院長やドクターの

いわゆる「白い巨塔」みたいな事が

田舎の総合病院にも

あったみたい。


担当だったまだ若いM先生は

生きる事の豊富な知識と

謙虚な人柄のYさんを

とても尊敬し、


「本当に立派な人って、Yさんのような人の事だ。」って

いつも言っていた。


間も無くYさんは

亡くなられたけど


「先生、すまねえなぁ。」

「先生、ありがとうなぁ。」が口癖。


そっとお葬式に参列したM先生は

「ものすごく沢山の人が並んでお焼香されていたよ。」って


涙を拭った。



あの頃のYさんの

穏やかな笑顔と


日大アメフト部の偉い人の顔。


同じ人間。


でも違う。


違う生き物に見える。


自分ももう若くない。


年齢の分、

職場でも

スタッフへの言葉の影響力や

責任を常に感じている。


良心の呵責に耐えられないような事は

やってはいけない。


あの偉い人たちは

それ以前に

良心の呵責を感じているのだろうか?